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This is it! This is the NY

見上げるとそこにはタイムズ・スクエアの象徴とも言えるTOSHIBAの広告があった。

当に自分は憧れだったNYに今いるんだ.

それまでの三ヶ月間で身の回りに起きた色々な出来事がフラッシュバックし、その象徴とも言えるユキの事を思い、自分は決意した。

「ここが人生の底辺だ。ここから成長して絶対にいつかフッたことを公開させてやるからな」

 

全ての始まり

発端は突然の別れを告げられた事。

“付き合ってみたら、やっぱりなんか違ったから.”

そう言われた瞬間、頭は真っ白になった。いや、正確に言えばなんとなく予感はしていた。
ここ二週間くらいはメールの(もう13年前。当時はLINEもメジャーではなくメールでのやり取りが一般的でしたね
返事も遅く一日経ってから返事が来ることも多かったし。
会わないかと誘っても全然乗り気ではなかったし…
やっと会えるとなっても、会うのが楽しみな感じは文面から伝わってこなかった。

そもそもあっちから付き合ってくれと言ってきたのに、なんでこんなに振り回されるんだ?

ユキは規格外に美人だった.

 

彼女は、自分の働く店に後輩社員として入ってきた一人。

とても失礼な話ではあるけれど。
男として、この女性であれば頑張ったらもしかして付き合えるかもしれないって思う女性はチラホラいる。

けれど、世間には稀にこのレベルの美人はどう頑張ったって自分には一生縁のない女性だろう。
という、一日一回見られるだけで元気をもらえるけど、そこから先の関係性は絶対に望めない女性もいますよね? 男性諸君。
ユキはそういう女性でした。

自分と同じフロアに配属になった彼女を初めて見た瞬間、自分はそう直感的に判断した。

「うわ、ありえん美人が来た!でも、一生こういう女性とは縁がないだろうな」と。

それが、同じフロアでの飲み会の時の事。何故か自分に沢山話しかけてくるし、触ってくる。
それだけで自分は嬉しくて舞い上がっていたら、「カズキさんも二次会行きますよね?」って。

そして彼女と自分を含め他数人と一緒に二次会のカラオケへ。

カラオケを楽しんでいたら事件は起こった。

ごめんなさい、ちょと気持ち悪いからトイレに連れて行って下さい

と、ユキが自分に言ってきたから、自分は彼女を心配し、すぐに彼女の手を取って部屋を出てトイレの方へ。

その時、自分が彼女の手を取り引っ張っていたはずだったのに、逆に手を取られ引っ張られ…
そのまま彼女は男子トイレの扉を開け自分を奥の個室に押し込み、男子トイレの個室に二人っきりに。

頭が真っ白になった。こんな漫画の話のような事が現実に、しかも自分自身に起こるとは思っていなかったから。

そして続けてユキからの告白。

夢を見ているかのようだった。

それからの二週間は最高の日々。仕事中も目配せしあったり、こっそり手を握ったり。
仕事が同じ時間に終わったら、職場近くにある大きな公園へ行ったり、カフェで話をしたり。
そして彼女の家に泊まったり。けど、それが幸せの頂点。
ちょうどそのタイミングで自分は別な店舗へ異動してしまう。

そこから先は前述した通りで、メールはなかなか返事が来ない。

返事が来ても文面が冷たい感じ。

そして二週間ぶりに会えたと思ったら、「やっぱ違ったから別れてくれ」と言われた。

幸福感の絶頂と底辺をこんな短期間に体験するとは思わなかった。

My First New York State of Mind ep2

“I am really in New York, the place I had always wanted to be.” I had a flashback of the many..

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